こうして毎日、ここに使うための写真素材を過去のものから振り返って探していると
なんだか他人の人生の記録を見ているようだ。
自分の記憶や経験が、確実に自分のものだと断定できるのはどうしてだろう。
もしかしたら全部刷り込まれているだけなのかも。とかなんとか思うくらいに、曖昧に思う時もある。
他人のものだとも断言できないし、自分のものかどうかも少し怪しい。
でも、私のパソコンのフォルダに大量に写真データが入っていて、時たま、カメラに向かって笑いかけている私らしき人物が写っている。
親しみ深かった思い出も、懐かしく感じる感覚も、いまこの瞬間が止まることなく更新されていくように、私の中で位置付けが変わっていく。
少し寂しくもあるけど、そうしていかないと動くこともできない。