「UNKNOWN 」
Open:12/22(fri)・12/23(sat)・12/24(sun)・12/28(thu)・12/29(fri)・12/30(sat)
Close:12/25(mom).12/26(tue).12/27(wed)
時間:16:00-20:00
場所:Arai Associates
約6年間の間、展覧会で関わらせていただいていたAraiAssociatesで最後の個展になります。
今回は建物が壊される際に企業が入っていた1−2回が空いたので、初めての空間で展示になります。
会期は短く、時間帯も夕方からと変則的ですが、私的には今までで一番観ていただきたい展覧会になりました。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
UNKNOWN
ある一定の場所(私)からの視点を、仮に岩の写真としてみよう。
その視点を、私ではない視点(他者)によって撮影された写真と重ね合わせる。
最初は重ねてしまうことで他者の視点による図像が私(岩)の視点で上書きされてしまうのではないかと思っていたが、実際はどちらがどの場所にあるのか、侵食しあって判別できない曖昧な境界を抱えたイメージが立ち現れた。が、ペリッとお互いを引き剥がしてみるとそれらは決して融合してはいなかった。
「私」と「他」が融合できないからこそ、一方だけでは視ることのできない景色を視ることができるのだろうか。
他に侵食されたあとの私は、知らない私になっていてくれているだろうか。
見覚えのない私という視点を抱えたまま、曖昧に崩れゆきながら出現し続ける見知らぬイメージと対峙/考察する。
他者側の写真提供:童昕・武政初代
今回は中国人留学生である童さんの幼少期やご家族の写真と、作者の母が20代の時(私を産む前の年齢)の写真を「他者」として使用させていただいた。
「他者」という定義で考えるとほぼ大半の写真が当てはまるが、図像を流し落とし、壊すという行為を経て出てくるイメージを考察するため、なんらかのつながりを持って出会った方々が提供してくださる写真を使うことでイメージを扱うことを多面的に意識することに重きを置いている。
会場設営:太田遼