昼間の出来事を引きずりつつ、その気持ちのまま新幹線に乗って3時間ほど移動して到着した街。
人間にはテレパシーがないことを悔やむ。でも、きっとあったらもっと悔やむことが多くなるから、
困難さを抱えているくらいでいいのかもしれない、単に自分の能力不足かあとかなんとか、新幹線で考えながら結局寝ることもなく到着。
用事までまだ時間があるので、とりあえずテクテクと歩いて辿り着いた街中の普段は入らない系列のチェーン店にて。
適当に歩いてきたから街のどのへんにいるのかよくわかっていない。
前回この街に来たのは5年くらい前。記憶よりも暗い大通りを一人歩いていると、なんで今日ここにいるのか益々よくわからなくなった。
同じくらい、普段生活している土地や仕事、取り組んでいることについても、なんでそれなんだろうと。
思っている以上に巡り合う状況を取捨選択したり、それを行うということを決めたらそれを行うために意識を費やしているのだと、
寒くてすっかり暗くなった特に縁もゆかりもない土地の路上を歩きながら考える。
どうして私はここの土地の人間ではなく、違うところから来た人間なんだろう。
続けて維持するということに意固地になるのでもなく、それを行おうと思ったこと、もうやめようと思ったこと、
それでも続けようと思ったことを選択したという事実について。
考えたところで何がわかるわけでもなければ、たどり着きたい理想が明確に見えている訳ではないのだけど。
自分にとって自分がずっとよそ者のうちは、考察し続けることはできるのかもしれない。
とりあえずお腹が減った、な、散文。