2019年9月5日

9月 05, 2019

展示空間であるdoremifaの都合で、入り口付近の道路と土間を工事しているため、店のすぐ外にガラ袋が山になっています。来週まではあるそうで。

なんかこれも造形的にいいな…とか私的には思っているのですが、明日以降もし展示にきてくださる際は見た目はお気になさらず、

でも、足元にはお気をつけてお入りください。今日は工事のために店内の仕様を変えていたものを現状復帰する作業をしていました。

紙の作品が養生によって形が少し変形したので、それも交換してみたり。多分誰も気がつかないと思います。

 

そういえば、大学生の卒制の頃、制作のコンセプトにしていた文書もそんな感じのことだったな。と思い出しました。

 

「ある時、窓からぼうっと外を眺めていると、街灯の電球を交換する作業を目撃した。

どうやら今、このあたりには作業中の人たちと私以外はだれもいないみたいだ。

滞りなく作業は終了し、誰にも(正確には私と作業員の人々以外に)知られることなく交換された電球が設置された街灯には、新しい光が煌々と輝いている。

そして、その新しい光源の下を、〝昨日と同じ街灯〟の下を通る道のりとして帰宅する人たち。

電球は交換されている。私はそのことに思いをめぐらせ、そしていつの間にか何もみえなくなっていたことに気が付いた。

最初から何もみえてなんかなかったのかもしれない。でも今となってはそんなことはどちらでもいいようにも思う。

電球は交換されたのだから。」

 

営業してないけど、こうして映像をつけていると近所に住むおじさんとかが自転車に乗りながらなんとなく店の中を見ながら通り過ぎていくのが見えます。

できることなら毎晩こうやって映像を数時間流して、外を通る人にちょっとした違和感を植え付ける位のことができたらいいのにな。

通り過ぎたら忘れる。でも、ふとした瞬間に違和感として思い起こすような。

 

 

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