制作が続いてくると、色々考えも駆け巡るけど日々の境目が曖昧になってきます。
来週は社会復帰(?)だから、今週は目一杯、曖昧な日々を享受したいと思っています。
夏場や真冬の制作は気象条件の厳しさゆえか印象に残る場面が多くたまに思い出します。
大学の職員だった頃、大学の長期休み期間になると授業で使う大教室を個人アトリエとして使わせてもらえるのがとても嬉しかったのですが、
当時は彫刻の授業を行うコンクリ打ちっ放しの大きな制作スペースに一つも空調などなかったので、夏場がキツかったのを思い出しました。
冬は業務用みたいなストーブがあったけど、暑さには全く対策がなく。
天井高もあり、光も最高に綺麗だったけど、とにかく暑かった、、、。
朝一でおむすびとかを食べておくようにしないと、昼間は暑すぎて食欲がゼロに。なぜか14時くらいに毎日急に眠気が襲ってきて
半ば気を失うように制作している姿勢のまま30分くらい意識を失うように寝ていました。寝てる時に他研究室の友人が訪ねてきて、
「死ぬぞー」と言われて起こされたことを今でもたまに思い出します。
絵を描いていた頃なので製作中はほとんど動いてないのに夕方になると運動したみたいにもぬけの殻みたいになってました。
東京の端っこにある大学だったから周りは畑とかもあって。アトリエからみる西日のきつい夕日が畑の向こうに沈むのを見ながら、
当時は当時なりに何かを考えていたような、考えていなかったような、、、。
流石にお腹減ったな……とか考えていたような気もしますが。
あれから随分時間も経って、制作環境も手法も、考えも変化してきました。
いつか今年の夏のことも、思い出すときがくるとしたらどんなふうに思い出すのかな。
その時も、流石にお腹減ったな……とかあの頃は考えていたのかな、くらいのことでいいや。なんて思った今日の散文。