「On the 25th」
〝制作している限りは毎月来るはずだけど、取り組まなくなればそこで起こる出来事は無くなる。
それを目指しているようで、一方でそれに縛られていることを疎むような気持ちもある。
そして、出来事が起こるも起こらないにもかかわらず、25日はやって来る〟
私は普段仕事をしながら制作を続けているのですが、25という数字は昔から「給料日」のイメージです。
あまり特別でもなく、でも、意識することも避けられない出来事として制作と展示を日々に取り入れようとした時に、
〝パッと浮かんだ即興の、何でもない言葉〟
として、自分にとっての給料日の象徴である「25」という数字を、一連の事ごとの共通タイトルとして掲げてみることにしました。
2020年の1月から12月にかけて、ほぼ1ヶ月ごとのペースでHPとSNSのみで見ることのできる展覧会を行います。
何か大きな理由がない限り25日に更新していくつもりです。
毎月、場所を変えて作品を展示し、それを写真に収めたものをworksにアップします。連動してSNSに告知またはInstagramに写真のアップを行います。
作品は新作、旧作にかかわらず、その月の展示場所とそれにまつわる考えによって選んだもので展示を構成していきます。
作品写真とともに、各月の25日に更新する展示場所を決め、作品展示し、撮影するに至るまでのメモ書きや散文の一部も
写真と共に載せることもあるかもしれません。
実際に見ることができるのはモニターにうつる画像のみなので、作品をみる、ということに関しては強い制限が課されることになります。
また、会場に足を運び体感する展覧会の様な効果も無くなります。
パソコンやスマートフォンのある場所で、どんな時間でもどんな場所でもどんな状態でも、その気になれば対峙することのできる展覧会。
それによって新たに生まれる可能性と、制限と不足感。
原物のアーカイブとしての更新ではなく、虚像のみが実態として残る展覧会を行うことで、見るということを捉え直し、
疑うことのできる実験の場として試みます。
また詳細や変更が決まり次第、NEWSまたはBLOGにてお知らせをさせていただきます。