2014年6月

6月 01, 2014

あれはいつの日だったのだろう。育った土地の景色の中で平地の向こうに見える山々が、日が暮れる少し前に距離を失うように見えたのは。
そこに失われる前の距離が存在しているのはわかっているのに私にはもうそれを証明する術は無い。
名も無き日々を過ごすうちに、私は失われた「ようにみえた」距離に思いを巡らすことを覚えた。