2020年10月5日

10月 05, 2020

日付が変わるちょっと前の帰宅。

今夜はギリギリでは無いので、いつもより遠回りになる電車に乗って帰ってきた。

終点の駅が近くなるにつれて、車両にはほとんど人がいなくなる。

ガラガラの深夜の電車からぼーっと外を眺めて帰るのはなんだか楽しかった。

 

ぼーっと眺めながら思っていたのは、声ってどうやって覚えていられるのだろう、と。

毎日聞く人の声は覚えているようで、でも、どんなだったかなと改めて考えると、顔や立ち居振る舞いよりもあやふやになってしまう気がする。

でも、忘れたなあと意識する前にまた聞くことができるから、思い出せなくなる感覚が薄いような。

 

忘れたように思う反面、いざ聞くことができると、顔を見るよりもいろんなことを思い出すのも声なのかもと思う。

それに、一生懸命思い出そうとしてみなければ、忘れたように思うことも気にならなくなる。

忘れたように思わなければ、思い起こすこともないから消えたように思うこともない。

 

覚えておくのも難しいけど、本当に忘れることも難しいものだなあ、などと車窓を眺めながらぼんやりと考えた夜。

 

あと3分で明日。