夜だけど結構人がいる駅前のチェーン店にて。
枠の形そのものが変わりつつあるときには、向こう側に見える景色よりも、その枠の形の変化の仕方に気をとられる。
向こう側の景色はもしかしたらそんなに重要ではなくて。何越しにそれを見つめるかによって、同じ景色でも変わって見えてしまうようで。
隔たりを消すことを目的にするのではなく、それをどう捉え、枠の形について考えを巡らすことができるかどうか。
壁に全て隔たれて見えない時よりも、少し向こうが見える窓との出会いの方が、あちら側の景色との隔たりを強く感じる。
でも、見ないで済む安全より、見えてしまって感じる隔たりの不安の方に親密さを覚える。
それもこれも、隔たりからしたら、どうでも良いことなのだろう。今は、そこにはそれがある。それ以上でも以下でもない。
明日まであと1時間ほど。帰る気の無さそうな人たちが沢山いる店だ。