包丁で指を切った。
怪我は大したことなくて、痛みも最初だけ。つまりはどうってことない傷だった。
でも、突然だったからびっくりして少し動揺した。しばらくすると慣れてきて、どうでも良くなった。絆創膏しときゃ治るだろ、くらいに。
すぐに忘れてしまう動揺した時の瞬間。出来事との遭遇の瞬間。
忘れすぎると、なんにもできなくなる気がする。(怪我はイヤだけど。)
とかを、人差し指の絆創膏を見て考える。
この絆創膏がなくなればそれも綺麗に忘れるのかな。それもどうかと思う。
遭遇から忘却、それについての疑問。それらの周辺を考えるようなものができたりしないかな。
そんなことを思った日曜日。まだまだまだ、ぼんやりしている。
とりあえず包丁を使うときはぼんやりせず、もっと気をつけて使おうということはわかった。