しばらくぶりに、思い出すことごとがあった。
いつもなら無視していたけど、少し向き合ってみたら、色々と無くなることも、残るものも、見つかるものもあった。
嬉しいと感じることも、悲しいと感じることもあった。
小学生の時、雨の境目に出会った記憶があるけど、あれは夢だったのかと思うこともある。こっちは降っていて
あっちは降ってない。はっきりとした境目。
今朝、電車に乗っていたら、雨が降ってきた。早朝から湿気が高かったから。
でも、到着駅に近づくにつれて晴れ間がのぞくようになり、ついてからは傘は必要なかった。でも今はまた降り出しそう。
移動する出来事と、移動する身体、移動する境目。
〝あちら〟と〝こちら〟はあるのだろうけど、もうそんなにはっきりと判別する術を失ってからしばらく経つ。
でもそこに何かはあるのは、変わりないようで。
判別することはできなくても、無視せずに見つめることはできるかもしれないと思った今日の散文。