仮眠をとって、もう少しで搬出に出発します。
今回の展覧会では何をするにも、考えるにも、「距離」が切り離せませんでした。
物理的な距離は時としてネックにも感じること多かったのも正直なところではありますが、
今まで何の気なしにやっていたことの一つ一つに考え直させられるところもあり、大切な時間だったように思います。
移動の途中に考えることや、移動先でもその「距離」を隔てた場所に対する行為への必然性について問いかけざるを得ないことが
多かったように思います。思考が遅いので、まだうまく言えませんが。
作品は作業を施せば自然とできるものでも、思いや情熱があればどうにかなるものでも、順当に手順を踏んで形になればできるものでも
無いようだと思う今日この頃です。
ホームセンターで購入した木材と、ユザワヤで買った布と、私が開発したわけではない機械によって、今回の展覧会で私に何ができたのか、できなかったのか。
まだ時間がかかります。「作品」というものの境界線が、私にはまだよくわからない。
ただ、委ねたり放棄するのは少し嫌だということだけわかります。
とりあえず、数百キロ離れた土地で置き去りにされている木材と布とプロジェクターを、連れて帰りに行ってきます。