2019年5月20日

5月 20, 2019

worksを更新しました。

夏以降になるかと思いますが、今回の展覧会

「Mayumi Enoki / Tomoko Takemasa Exhibition – I am remembering why we are thinking about it.」

は、冊子になります。本格的に展覧会の図録を作成していただくのは初めてなので、楽しみです。

 

時間を費やしていた企画が終わった余韻もほどほどに、日常の通常営業が始まりました。

考えが凝り固まった頭に右ストレートパンチをくらわせてくれる沢山の他人の皆様(表現がおかしいですが、私の中では親しみを込めてこんな感じなのです。)

に打ちのめされつつ、狭くなった視界を広げていくべく色んなことがしたいな、とようやく思えてきました。

思えば随分長いあいだ心をとらわれていたことで何かを見ることにも疲れを感じていたこの数ヶ月だったようです。

昨日は京都大学の博物館で行われていた展覧会を見に行き、そのまま常設展も見ることができました。

一人でゆっくりと、初めての空間で作品や展示物を見ることが随分久しぶりだったこともあり、とても良い時間でした。

 

展覧会も大変興味深かったのですが、昨日はなぜか一番印象に残ったのは、

吹き抜けの空間を階段で下っていく時は壁に視界が阻まれていたのが、階段を下るごとに徐々に見えるようになってくる大きな石棺でした。

その徐々に視界で捉えることができるようになる過程が、身体が階段を下るという実感と重なり、体験として強く印象に残ったようです。

 

建築の雰囲気も、その日の風の強い晴れ間のある曇天も、しばらくは忘れないかもしれない瞬間だと思いました。

忘れたとしても、きっと何かで思い出すようなことを一つずつストックしていって、いつか何かの形で出会えたらいいのに。

 

 

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