個展/秋山画廊(千駄ヶ谷)
2009年1月19日(月)~1月31日(土)
薄く溶いた油絵具を、第一層目から最後の層まで乾いたら重ねるという行為を繰り返し、図像を生む。
各層の行為は、最終的な図層とは関係のない形を追うことにより(例えば花を描くことを重ねて人物のシルエットを描くなど)描くという行為と表面の図像の間に差異を生むことを考えた。
マチエールを極力薄くした中に、重ねるという行為によってのみ多層構造を作ることで、視覚的な奥行きがつかみにくく、キャンバスの物質感がつきまとうこととなる。
撮影:加藤健