ダムの底

awai art center(松本)
2017年10月21日(土)~12月3日(日)

「ダムの底」それをみたことが無い。
そもそも、そんなに行く機会を作らずに今まで生きてきた
みる回数は圧倒的に少なく、みたとしてもそれとは気付けないかもしれない。
水が溜まっていない状態のそれを、何と呼ぶべきだろうか
やはり水が溜まって役割を果たしてこそ、名付けられる場所のような気もする。
ということで、今後もその底にたどり着くことは難しいようだ。
はっきりとは見えない底が確かに存在することだけは、行ったことが無くても分かるのに。
それがどのように存在し続けるのかを想像することしかできない。
それがどこまでも連れて行ってくれることしかわからない

blank paper

普通紙に印刷したスナップショットを机上に撒かれた水の上に裏返して乗せる。

イメージとしての図像はそれぞれのエピソードを抱えたまま、ただ同じ行為の繰り返しにより

インクの染みとなり、本来の紙の裏の面に充満する。

充満の果てに出てきた「イメージ」は、表裏の境界を越え、紙であることからは遠く離れたかのように見えた。

それでもそこには「紙」が横たわってた。

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撮影:平林岳志