2015年8月

8月 01, 2015
ある時、窓からぼうっと外を眺めていると、街灯の電球を交換する作業を目撃した。 どうやら今、このあたりには作業中の人たちと私以外はだれもいないみたいだ。 滞りなく作業は終了し、誰にも(正確には私と作業員の人々以外に)知られることなく交換された電球が設置された街灯には、新しい光が煌々と輝いている。 そして、その新しい光源の下を、〝昨日と同じ街灯〟の下を通る道のりとして帰宅する人たち。 電球は交換されて […]
Read More

2015年3月

3月 01, 2015
〝彼女の眼はなにもとらえてはいない〟 いつの日か彼女のみていたであろう景色を私は思い浮かべる。 何をみていたのか尋ねた私に、彼女は視線をそらさずに 「とくに、なにも。」と答えた。 そしてまたみつめ続ける。 彼女は何もみていない。でも、みることをやめることはしない。
Read More

2014年6月

6月 01, 2014
あれはいつの日だったのだろう。育った土地の景色の中で平地の向こうに見える山々が、日が暮れる少し前に距離を失うように見えたのは。 そこに失われる前の距離が存在しているのはわかっているのに私にはもうそれを証明する術は無い。 名も無き日々を過ごすうちに、私は失われた「ようにみえた」距離に思いを巡らすことを覚えた。
Read More