展覧会が昨日で終了しました。寒い中、足を運んでいただいた皆様、気にかけていただいた皆様、
ありがとうございました。
今回の展覧会では、既視感に既視感を上塗りし、先ほど見たものすら摩耗していき忘れてしまうような状態で、
何を見たくて、何を見たくなかったのか。そもそも何も見ていなかったのかもしれないとすら思う中で、
やはり、私自身が何かを捉えられるのではないかと、その場に立ち尽くしているのかもしれないと感じました。
そして、捉えたと思った瞬間には、手放していることに気がつき、何もこの手に残らないことが、
そこに立ち続けられる理由なのかもしれません。
その、わからなさに寄り添うことで、また見つめ続けることができるのかもしれない。