眼を凝らして見つめていたはずだったのに、いつの間にか見失う。 見失ったものは何だったのか、もはや思い出すこともない。 だけれど、ふと気がつくと、見失ったはずのものたちが 私を捉えてやまないことに気がつく。 私が見失ったのか、それとも。 それが何であれ、私は、また、眼を凝らすことにした。 また見失うことが解っていたとしても。